資源完全循環の取組(生ごみというバイオマス資源の市内完全循環がついに実現!)
長岡市には全国の自治体の中でも最大規模のバイオガス発電センターがある。
このセンターには長岡市民の理解と協力を得て分別された生ごみが年間12,000tあまりが収集される。
収集された生ごみは破砕と不適物除去の工程を経て発酵設備にて微生物の働きによりバイオガス(メタンガス)を発生させている。
このガスを活用してガスエンジン発電機により年間240万キロワットアワーを発電(一般家庭の約560世帯分)している。
この電気は施設内で活用するほか、余剰電力は電力会社へ送電している。
さて、バイオガスを発生させた後の生ごみは「発酵残渣」と呼ばれており、これまでは脱水・乾燥して県外へ搬出し活用されていた。
しかしながらこの発酵残渣には、農業で使われる主要な肥料成分である窒素・リンが豊富に含まれていることがわかっていた。
昨今の肥料価格高騰なども背景にこの発酵残渣を有効に活用できないかと令和4年度から長岡農業高校などと連携し
肥料としての活用について実証試験を行い、その有効性を確認することができ、長岡市内での生ごみというバイオマス資源の完全循環の道筋ができた。
これまで県外に搬出していたものを長岡市内で活用されることで輸送にかかるコストやCO2削減などにも貢献。
令和6年度からは、長岡市の環境部・農林水産部・商工部が連動しこの発酵残渣を肥料として市民の皆様に配布し、長岡市の生ごみ資源完全循環がスタート!
手始めに4月21日、ドローンや自動操縦など最新の農業を体験できる施設「次世代農業推進拠点施設 あぐらって長岡」にて
この肥料の無料配布を実施、直前での周知にもかかわらず当日は165名の方が受け取りに来て、十分量として用意したはずの4000㎏の肥料があっという間になくなった。
初めての肥料配布は大成功!
当日は市長も市民に肥料を配布
さらに5月1日と4日も肥料を配布するため、さらに両日2000㎏ずつを用意したが、これもその日のうちにすべてが市民の皆様に引き渡された
ドライブスルー方式で事前申込者が肥料を受取りに。
今後も肥料の配布は予約制として継続します。
今後は「あぐらって長岡(0258-34-5360)」へ電話にて予約を行い、
毎週水曜、土曜日15:30~16;30に配布する。(肥料の引き取りについては自分で袋を持ってきて自分で詰めるセルフ方式)
詳細は長岡市HP(https://www.city.nagaoka.niigata.jp/sangyou/cate14/fertilizer.html)をご覧ください。