長岡駅大手口前の「アオーレ長岡」。市役所にアリーナなど市民の交流拠点として賑わう、建築家・隈研吾が手がけた長岡のランドマークだ。ここを知らない市民はまずいないだろうし、長岡を訪れて目を留めた人もきっと多いはず。しかし、そのアオーレ脇、詳しく書くと、大手通を背に向かって左側の路地奥にある「くずしフレンチの日本酒バル カネセ商店」を知っている人は、まだそんなに多くないかもしれない。
酒どころ越後長岡にありながら地元のブランドだけに固執することなく、全国各地の地酒を揃えているこのお店。新酒が美味しいこの季節に訪ねるべき店には違いないが、なぜ県外の酒? そもそも「くずしフレンチ」って何? 地酒と造り手への愛と情熱あふれるオーナー、“グッさん”こと菊口靖啓さんに話を聞いた。