バイオ資源の有効活用で資源完全循環に向けた実証試験をスタート
長岡市は市民の協力により分別された生ごみを、生ごみバイオガス発電センターにおいて発酵させ、
発電に活用している。発酵後の残渣は現在民間事業者が補助燃料として焼却しています。
長岡バイオエコノミーコンソーシアムはこの発酵残渣をバイオ資源として有効に活用するため
コンソーシアムメンバーの長岡農業高校の協力を得ていよいよスタートしました。
8月某日、長岡農業高校の生徒約10名が今回の実証試験に使用する肥料(発酵残渣)の生産工程を
学ぶため生ごみバイオガス発電センター(長岡市寿3)の見学に行きました。
9月に入り実証試験の始まりとして長岡農業高校の農場内にて肥料を撒いて畝を立てました。
使用した肥料は、①寿メタンバイオ肥料、②かんとりースーパー緑水、③一般的な化学肥料
それぞれ窒素成分の含有率が異なるため、単位面積当たりの窒素量が同等となるよう肥料の量を調整し
1畝ごとに均一に散布しました。
少量の肥料を小さい面積に撒くため均等にすることに学生たちは苦労していました。
肥料を撒き、ウネを立て、マルチを張って数日後、大根の種を撒きました。
今回使用した大根は「耐病総太り」一般的な青首大根です。
順調にいけばおおよそ60日後に収穫を迎えることになります。
それまでの間、生育状況の確認を定期的に行い肥料の効果を検証していく予定です。
作業後の農高生たちの表情は空と一緒で晴れやかだ。
帰る直前には笑顔で「作業が楽しかったです。」という感想も聞くことができました。
どのような大根ができるのか、肥料の有効性は?
どのような結果であれ、60日後が楽しみです・・・。