子どもも大人も、「SL」と聞いて胸をときめかせる人は、きっと少なくはないはず。新潟県長岡市の中心市街地から日本海に向かって車で40分ほど走ったところにある和島地域は、柏崎市と新潟市をつなぐ現在のJR越後線の前身である、「越後鉄道」の創設者久須美秀三郎が生まれ育った地。この地域には、大きな汽笛と蒸気を上げて走り抜けるSLを身近に感じながら過ごしてきた人が多くいます。
最寄駅の与板駅(現小島谷駅)が開設されたのが1913年。今年を105年目の節目として、かつて地域内をSLが行きかった光景を復活させ、地域の賑わいをつくっていきたいと、ミニSLを走らせている団体があります。子どもたちに笑顔を届け、団体メンバーの夢を乗せて走るミニSLの取り組みを紹介します。