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建築マニア必見! 長岡が誇る名建造物「機那サフラン酒本舗」とは?

かつて、「機那サフラン酒」という名の酒が一世を風靡したのをご存じだろうか。サフラン、蜂蜜、桂皮、丁子、甘草など十種類ほどの植物等で調製した、とある「家伝の酒」が一時は海外に販路を広げるほどの人気を誇ったという。その栄華を今に伝えるのが、長岡市摂田屋(せったや)に現存する「機那サフラン酒本舗」の土蔵の建物だ。

ひと目見て、一私企業の建物とは思えないほどの緻密な細工と、何より各所に配された極彩色の鏝絵(こてえ)に心を奪われる。しかし、実はこれ、創業者・吉澤仁太郎が築いた“夢の館”の一端に過ぎない。明治から昭和初期にかけて、次々と建てられた主屋、衣装蔵、鏝絵蔵、離れ座敷。浅間山から運んだ大量の溶岩や名石を配した庭園もある。長い長い時を経て今、この見事な蔵屋敷の一部が、土・日曜日と祝日限定で一般に公開されている。

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