『ぐりとぐら』『はらぺこあおむし』『100万回生きたねこ』『おばけのバーバパパ』『ひとまねこざる』——。読まずとも絵が浮かんでくる、良質な絵本の数々。これらは親から子へと長きにわたり読み継がれ、国内で100万部以上を売り上げた絵本ばかりですが、そのミリオンセラー作品群に2018年に加わったのが『ぴょーん』(ポプラ社、2000年)です。
作者の松岡達英さんは、新潟県長岡市在住の“自然絵本作家”。同書は中国、フランス、ロシア、アルゼンチンなど世界で愛され、カエルや昆虫、水辺の生き物、鳥や植物などが緻密なタッチで描かれた150点を超える作品は、子供から大人までたくさんの読者を魅了しています。
東京・青山での個展を控えた松岡さんのアトリエ兼ギャラリー「GreenWorks」を訪ね、長岡での少年時代と半世紀に及ぶ創作活動について伺いました。