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資源完全循環 実証試験収穫報告【農業高校×大根】

9月16日に種を蒔いて74日、いよいよ農業高校のほ場で始まったバイオ資源肥料の実証試験プロジェクトが

収穫の時を迎えました。

※バイオ資源肥料・・・生ごみ発電センター発酵残渣、下水道由来の肥料

    

芽が出てからちょうど2か月ほどで見事な大根に成長しました。

まずは先生から収穫方法の説明を受け約50本ほどある大根を抜いていきます。

しっかりとした大根で女子生徒の中には収穫に苦戦する姿も・・・・

試験区は①緑水かんとりースーパー(下水由来肥料) ②寿メタンバイオ肥料(発酵残渣)のみ  ③化成肥料(8⁻8⁻8)

④緑水かんとりースーパー+カリ肥料 ⑤寿メタンバイオ肥料+カリ肥料

※①~⑤において肥料の量はチッソ成分が同量となるよう施肥量を変えております。カリ肥料は③化成肥料と同量となるよう調整

各試験区ごとに収穫した大根を並べてみると・・・

パッと見では、左側2つ、バイオ資源肥料のみの区が小さい様子。右側3つは・・・・

 

その後、農業高校生が長さと重量を計測

 

カリ成分のない①②の区は見た目どおり長さも重さも小さいです。これはカリ(カリウム)という成分が根や茎を丈夫にする働きをもっていることから

結果には納得です。(※チッソ成分は葉や茎を大きくする。リン酸は花や実に影響する。)

③~⑤では長さはさほど違いはありませんが、重量で明確に差が出ています。(根と葉の総重量のため根が重かったのか、葉が重かったのかは不明です・・・)

③化成肥料で最も重く次いで④緑水(下水由来肥料)⑤メタンバイオ(発酵残渣)となりました。

まだ1作だけの結果ですが、このような形で差が出ると大変興味深いものがあります。

チッソ成分の量が同様になるよう施肥量は調整していますが、この成分は専門的には作物が吸収しやすい形態のものと吸収されにくい形態のものが作物によって違います。

緑水(下水由来肥料)、寿バイオ(発酵残渣肥料)の窒素成分の形態がどのような比率となっているかが不明のためそのあたりが差となった可能性もあります。

それでも寿バイオメタン肥料でもしっかりとした大根が栽培することができた!という事実は間違いありません!

長岡の生ごみで電気を作り、さらに肥料となる。長岡産のバイオ資源を長岡市内で循環させることができました。

継続した試験とさらなる利用拡大に向け取組の推進を図ります!

今後は土壌の分析やダイコンの成分分析を行います。

結果がまとまりましたら改めてお伝えしていきますので、乞うご期待!!

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