新潟県長岡市の街中から車で約30分。日本の国魚・錦鯉の発祥の地である山古志地域にたどり着きます。山間の斜面に連なる棚田と錦鯉を放つ棚池はニッポンの原風景を残す歴史的遺産です。
錦鯉が初めて出現したのは、19世紀前半の江戸時代、文化・文政のころ。新潟県の二十村郷(現在の小千谷市、長岡市の一部)で食用として飼われていた鯉に突然変異で色のついた変わり鯉が現れたのが最初といわれています。それから改良が続けられ、現在に至るまでより美しい錦鯉へと改良が続けられてきました。
そこで産される錦鯉は世界の富豪を魅了し、新潟県内各地で開かれる品評会には、美しい鯉を求める外国人の買い付け客が多く訪れます。
なぜ彼らはそんなにも錦鯉に魅了されるのか? その真相を明らかにすべく、山古志在住の鯉ブリーダーである丸貞養鯉場の五十嵐敏勝さんに、錦鯉の品評会に訪れている外国人の方を紹介して頂きました。