長岡で発見され、市内のいたるところでモニュメントとしても愛されている火焔土器。その火焔土器の3Dデータが、誰でも利用可能なもの(オープンソース)として昨年末より公開されていることをご存知だろうか?
データを作成したのは、長岡市と同市政策企画課内に事務局を置く縄文文化発信サポーターズが主体となって推進する「縄文オープンソースプロジェクト」だ。
縄文文化の中で生み出されたさまざまな創作物(縄文文化財)の3Dデータを社会にひろく共有し、誰でも自由に文化財の造形を使ったものづくりができる環境を生み出すことを目指すプロジェクトであり、火焔土器データの公開はその第一弾となる。
……とはいうものの、一般の人が縄文文化財を造形できるようになる、と聞いてもなかなかピンとこないのが事実。
そこで編集部では、2019年1月26日に東京都渋谷区のFabCafe Tokyoにて開催された同プロジェクトの発信記念イベントに潜入。そこで開かれたトークセッションの内容から、「縄文文化財のオープンソース化が秘める可能性」を探ってみた。