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この街を出ていく人へ――かつて故郷を捨てた女社長が描く“希望の街”とは・前編

「いいよ、私の顔は。まだ少し慣れてないというか……どうしていいかわからないから」

まだ寒さの残る新潟から、少しずつ冬の匂いが消える頃。何度かレンズを向けるものの、彼女は決まってそう言って顔を背けた。

関花代さん。弱冠37歳にして、長岡市で商業プロデュース、事業コンサルティング、起業・独立などの支援アドバイスと併せて花屋、レストランなどを運営する合同会社「花越後」を率いる女性社長だ。高校中退後に福岡での修行を経て長岡に戻り、バーテンダーとして自分の店を構えたのを皮切りにフラワーショップ、イタリアンのレストラン、そして焼肉店にも挑戦する意欲的な経営者。トレードマークの金髪と持ち前の明るさで、街中のどこを歩いていても知り合いに声をかけられない時はない人気者でもある。

そのバイタリティと、人を惹きつける魅力はどこから来るのか? そんなことを知りたくて、市内の喫茶店「キャラメルママ」で偶然出会った花代さんに取材を申し込んだ。最初は、それくらいの気持ちだった。

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